危険物の火災

 ガソリンは私たちの生活にとってなくてはならない身近なものです。しかし、ガソリンは消防法令上の「危険物」に該当し、文字通り危険な物質として、その貯蔵や取扱い方法について消防法令で様々な規制がなされています。普段何気なく取り扱っているこれらの危険物も、一歩貯蔵や取扱い方法を誤れば、火災や爆発等の甚大な被害を及ぼす可能性があります。
ここでは、ガソリンの貯蔵や取扱いにおける事故の防止を目的として、ガソリンの携行缶を
安全、安心に使用するための5つのポイントを紹介します。

1 ガソリンの危険性について

 ガソリンの引火点は-40℃以下であり、静電気等の小さな火源でも容易に引火し、爆発的に燃焼する物質です。また、ガソリンは揮発しやすく、その可燃性蒸気は空気より重いため低所に滞留しやすい性質を有しています。

2 ガソリンを入れる容器について

 ガソリンを入れる容器は、消防法令により一定の強度を有するものとしなければならないことになっています。
 灯油用ポリエチレン容器にガソリンを入れると非常に危険です。



3 ガソリンの購入について


消防法令の基準に適合する金属性容器(携行缶)によりガソリンスタンドで購入してください。
※セルフスタンドでは、利用者が自らガソリンを容器に入れることはできません。



4 ガソリンの保管について


 容器に入れたまま高温となる場所に長時間放置すると内圧が上昇し、蓋を開ける際に吹きこぼれの原因となりますので、直射日光の当たらない通気性のよい場所に保管してください。


5 ガソリン携行缶の取扱いについて


 携行缶の内圧が高くなっている場合がありますので、蓋を開ける前にエア調整ネジを緩めて内圧を抜いてください。
 また、ガソリンを燃料とする機器にガソリンを注入する場合は、必ず機器を停止してから行ってください。


消防法令の基準に適合する金属性容器(携行缶)には、右の「試験確認済証」が貼付されていますので、確認してください。また、携行缶には使用上の注意が表示されていますので、よく読んで安全に使用してください。